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去る11月の販売会、それから巻き玉

こんにちは。初めてブログを担当させていただきます、就労移行支援meray利用者の山吹と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

通所を始めてから早いもので半年以上が経ちました。年々時の経過を早く感じているので、きっと1年はあっという間でしょう。当初は不安と緊張が強く表れていましたが、慣れるにつれてだんだんと落ち着いてきました。あたたかく迎えてくださった皆さんのおかげです。

年があらたまり、季節は真冬へと移り変わりました。寒さが強まるかと思いきや昼間はあたたかかったり、かと思えば朝晩の冷え込みが厳しかったり。大きく体調を崩すことはないものの、定まらない気候に振り回されているような気がしています。

 



 

さて、今回はタイトルにもあるように昨年11月に行われた販売会についてお話ししたいと思います。過去のブログをご覧いただければおわかりになるかと思いますが、merayではクラフト製作の時間が設けられています。刺子を中心に、革小物やレジンなど集中力を養う作業です。そして今回は、僭越ながら私が提案させていただいた【巻き玉(まきだま)】という手芸の作品も置いていました。巻き玉とは、ウッドビーズの穴に針で刺しゅう糸を通して隙間なく巻きつけていくものです。

 






 

上の写真にある、青と白のアクセサリーが巻き玉のイヤリングです。下の写真にある、紫がかったピンクのアクセサリーが巻き玉のピアスです。刺しゅう糸は6本に糸を縒ってあるものなので、巻き玉はそれを1本ずつほぐしていくところから始まります。途中で糸が絡まってしまったり切れてしまったり、苦戦される方もいらっしゃいましたが、綺麗にできあがると感慨もひとしおなのです。

販売会はやはり緊張しますが、私は普段イベントに参加することもあり、いらっしゃったお客様に声をかけるなど、それが生かされる場面もありました。自身の作品が売れなかったとしても他の方の作品をお手にとっていただけたり、声をかけていただけたりするのは嬉しいものです。成功体験にも繋がる、よい機会をいただけているのだなと感じます。

 





しかし、何かを提案するなどということは数年前の私からは考えられない行動です。思うことがあっても口に出せなかったり、「きっと私なんかが言っても」と言う前から諦めたり。おそらく今までならそうなっていたでしょう。個人的に自分のなかで意識改革のようなことがあったのは確かですが、「このmerayでなら受け入れていただけるのでは」という安心感が得られていたことも大きいと思います。そして、私は人に何かを教えることに対して強い苦手意識を持っているのですが、巻き玉を作るにあたって糸のほぐし方などをお教えする機会がありました。今まで教えるという行為に対して身構えてしまっていましたが、そこまで気負わなくてもいいと学びを得ることができました。「私はこうして作っています」と、知っていることを少し伝える感覚でいいのだと気づくことができ、これもまたよい機会を得られたのだと実感しています。

 

巻き玉を提案したことで、また一歩成長することができたのではないかなと思っています。受け入れてくださる土壌があることに感謝しながら、少しずつさまざまな知識を吸収して芽を伸ばし、いずれ大輪ではなくとも花を咲かせられたらと。

少し詩人めいた言い回しになってしまいましたが、まさにこのとおりなのです。クラフト製作のほかに、さまざまなプログラムに参加することで栄養を蓄えるように知識や経験を増やしていけるので、それが自身の強みとなっていきます。

 

 

あと数ヶ月で利用開始から1年となりますが、その頃の私はどうなっていることでしょう。不安も確かに存在しますが、今よりも少し強くなれた自分に、胸を張っていられる自分に、少しでも笑って出会えたらいいなと思います。

 



パニック障害、不安障害、うつ、統合失調症、発達障害などで、「働きたい」けれど「働けない」と困っている方が、「働ける」ようになって自分の力で生きていくためのお手伝いをしています。

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